GISでのケバ発生機能がウケている2022年10月15日 15時55分56秒

MicroStationの使用ライセンスが以前と比べてベラボーに高く感じてしまうようになったせいなのか、最近はケバ線入力で困っている人が多いようです。
ということで当社にも問い合わせやヘルプ要請が多くなってきました。

※公共測量作業規定の標準図式で定められている仕様

当社の利害関係者の方が言っておりましたが、MicroStationを複数台使うために、年間の維持費が冗談抜きで1000万円超えとのこと。
しかも今実際に支払っているそうです。
(ベントレーさん、こんな時代にも関わらず、情け無用やな・・・)

たぶんQGISにもないと思い、さすがにちょっと何とかしなきゃいけない感じになってきたので、私が過去に開発した伝家の宝刀のロジックで、GIS Matida(マチルダ)に移植して3次元発生機能を搭載しました。

※クランクケバのサンプル

基本的に上端線と下端線を指定してボタンをクリックするだけで数百本〜数千本というハッチング線をサクっと線データで発生してくれます。

※一応3次元ケバとして発生します。

3次元のZ値を持ったハッチング線を出力します。書き込み先のレイヤーを2次元にしたら2次元ケバも発生可能です。

詳しくはこちらのページにて解説。PCさえあれば誰でもお試しできます。

とりあえず、現状でヤバい人は、決して諦めずに、これで何とかこの時代を切り抜けろ!

進捗管理ツールと要素カウントツール2019年12月30日 13時29分39秒

毎年、色々とデータ整備と生産業務をご発注頂いているのですが、昨年度は進捗管理の方で少しトラブルがあり、お客様にご迷惑をおかけしたことがありました。
同じ失敗をしないように今年度は進捗管理を厳密に行うために透明性を有効にするツールの開発をいたしました。

※例えば赤枠で囲っている部分は100%を超えている(目標達成している)ことがわかる。指定分毎に自動更新も可能。(クリックで拡大)

内容としては、作業完了後に入力した件数をデータベースのテーブル(内部サーバー、外部サーバーの両方に対応可能)に書き込んでいくのですが、週間目標を設定して、その目標に対して何パーセント達成しているのかをリアルタイムに把握することができます。各種作業者はシンプルに記録していくだけで管理者にわかるようになっており、「誰がどのくらい入力している」というのも明確。

また、実際に作業データを件数を把握するときには、CADやGISなどのデフォルト機能で条件をしぼって計上していく・・・という手段を行っておりましたが、もっと簡単に素早くにシンプルに計上するツールも開発いたしました。

※このサンプルはMicroStationV7用ですが、今後は色々なものに対応予定。(クリックで拡大)

件数をデータベースに記録するためには、件数を数える必要があるのですが、作業者にとっても情報取得が面倒であっては困ります。
しかし、このツールを使えば、数千〜数万という図形要素数であっても0.5秒以内でカウントをはじき出します。
(余談ですが作業者の中には「入力は済んでいるんですが、進捗データとして入力はまだやっていない」とか言う奴がいますが、これを使えば変な言い訳はできなくなる)

さらなる進化を遂げるために作業中の透明性という部分でも満足していただけるように取り組んでいます。

シェープファイル直接作成ツール2019年06月18日 17時17分22秒

MicroStation DGNからワンクリックでシェープファイルを出力するツールを開発しました。


某航測会社は、いまだに、dgnをGeoMediaへ取り込んでそこからエクスポートしてシェープファイルを作成してるらしい。

わりと、そのGeoMediaに取り込むためだけに、要素をノード化しないといけないというとっても効率の悪い作業を下請け会社は作らされています。それは、シェープファイルをまともに作成できる技術が浸透していないからです。

なので、下請け会社のみんな、もっとしっかりして下さい。私たちがデータ作りをもっと迅速に無駄なくやることで、親会社さんはもっと受注と納品、そして営業に専念できます。こんな事では日本は世界の競合と張り合えませんので。

という事で、もっとダイレクトに、もっと迅速に、もっと簡単にのキャッチフレーズを念頭に開発をしてアプリケーション化を実現しました。スピードレスポンスはびっくりするくらいなスーパースピードで変換というイメージではなく、シェープで保存するというレスポンスです。

このツールを含め、当社で公開しているMicroStationツール群は実績と共に今も増え続けています。

これでGIS Matildaとのデータ連携は、よりスムーズになると思います。

GoogleMapとCADの連動ツールのアップデート2018年10月30日 10時17分05秒

GoogleMapとMicroStationの連動ツール(GMSync)をアップデートしました。
これは、CADで図面を描きながらGoogleMapの情報を適宜参照するためのツールです。

※編集中に連動させたところ

Googleのジオコーティングを使って検索して名称を取得するなど、費用対効果の非常に高いものでストリートビューを見ながら作業という事にも重宝します。

しかし、この夏ごろからGoogleでいきなり有料化にされたので、利用するにはAPIキーの登録が必要になりました(APIキーは誰でも取得可能です)

お客様から「地図の表示がいきなり変になった」というご指摘を頂いてわかりました。
取り急ぎ、当社の場合はスピード対応しましたことをお知らせいたします。

この繁忙期のシーズン、作業に使用してる方や予定されている方は、お早めにバージョンアップしてください。

オートリンクツール(自動結線)2015年09月20日 11時00分42秒

ある案件の作業の中で検証用として作る事になりました。
今まであったようでなかったのでこの際ツール化しました。

※シンプルだけど1クリックでスマートで綺麗なデータが作れる

内容としては、1つのデザインファイル内の要素がブチブチ状態に切断されているものを始終点の座標一致分を自動でリンク(結合)していき、1要素線で作成するものです。

現代によくある、昔に作られた資産を新たにGISで利用したい時とか、他社間の競合案件でデータを求めたら嫌がらせブチブチのデータを提供されたとか・・・
だいたいそんなデータを提供する奴に限ってブチブチ言うのですが・・・・・

と、まぁこういう事を思い出すだけで私が知らん間にブチブチブツブツ言うてしまってて何か危ないので、この辺で説明に戻りますが、重宝するであろう理由は様々です。

データがブチブチだとGISに取り込んだ時にも重過ぎて使えないなんて事もよくありますが、そんな悩みを1秒で解決するものです。

画層、色、線幅、線種などのシンボロジーによる条件設定や、図形キー、MSLINKなど属性系が一致している場合なども細かく設定可能。もちろんここからシェープファイルに相互変換したりもできるので色々と使えると思います。困ってる人はご一報ください。とりあえず公表。

ハイブリッド型の属性付与ツール開発しました2014年10月06日 07時24分05秒

久しぶりの生産ツール系の紹介です。1つの要素(データ)に対してデータベースから属性を付与する機能を開発しました。それだけだと一昔前のテクノロジーとなりますが、今回は1つの要素に対して複数の属性を持たせる事が可能なものに仕上がっています。ここでいう1つの要素というのは1オブジェクト(線が2本なら2オブジェクト)

これまでは作図にCADを使い、属性等の付与にはGIS系のソフトを使って行うというような事が一般的でしたが、これでは効率が悪い。

そこで当社ではCADで描きながら属性を与える事ができ、しかも集団生産が可能なハイブリッド型のツールの開発に成功しました。

※MicroStationV8の属性付与ツール。右下の色別の表示はデータベースの属性から色を分別して表示させたところ。

データベースはAccessやSQLServer等と接続できますがODBCなどややこしい設定は不要。

用途としては様々ではありますが、近い将来に3Dプリンターの普及を見据えオブジェクト毎の細かい情報付与をしてそれが作図から出荷までを短時間で行えるという利点も想像できます。ものづくりの大好きな人は必見。

指定道路用の幅員線入力ツール2013年09月14日 14時35分40秒


だからつかさは「早くて安くて精度がいいんです」シリーズ
のツールです。
量産が必要なので当社の社員から依頼されて開発させられました。
いわゆる指定道路(2項道路)と言われる作業のためのもので
MicroStation(マイクロステーション)で動作します。


本来なら、1つ1つマウスで注意しながらポイントをおさえていかないといけない所ですが、このツールは道路中心線をクリックしたらそこから直角で両サイドに指定した幅の幅員線が自動的に生成されるというものです。
矢先付きのオプションや、片方だけの発生などのオプション機能も付加しました。


オペレーターは道路中心線をクリックしていくだけでちゃんとした寸法の幅員線を入力する事ができます。
(しかも、幅員矢先のサイズや角度まで細かくオプション指定可能)
これなら外国人のオペレーターでも間違えようがないですね!
これはDMデータ作成作業で、幅員数値を参考にしてから道路形状線を入力する時にも使えます。たぶん、格段にオペレーションスピードが速くなり、精度も比例して良くなります。

その昔、私が現地作業からヘトヘトになって帰ってきて
図面整理して幅員線を定規でかいてたあの頃、

「幅員線は中心線に対して直角にかかんかい!」 と怒鳴られ、
 頭をパシコーン! とされた事を思い出しました。

あれから20年以上過ぎた今、時代はデジタル思考にシフトし、このようなツールを開発する事になるとは思ってませんでした。
地味ではありますが原始的なアナログ時代を思い浮かべ、当社の社員にはそのような苦労をさせまいと思いながら魂込めて開発した一品です。

画層表示エキスパート2012年12月30日 05時57分42秒

リクエストあったのでこれも作りました。まったく・・・。どうしてこう、ごくわずかな休日にもかかわらず生産ツールを作らなければあかんのか・・・ブツブツ・・・と言ってますがあきませんね。すいません。生産力アップは会社の繁栄。前向きに頑張らねば。

MicroStationV8になってから画層数の制限がなくなり、日本語画層が使えるようになりました。
しかし、私の感想ではベントレー標準の画層設定フィルタはお世辞にも使いやすいと言えません。
なので、当社入力メニューのアクティブメニューからカテゴリ毎の画層表示ON,OFFをできるようにしました。


1つ1つの画層表示オン、オフは標準機能であるのですが、画層フィルタ機能以外でまとめてできるのを作ったのは世界で始めてではなかろうか。。。カテゴリは自由に組み合わせて作れます。
例えば、「水部」というくくりの中には、河川、河川の陰線、一条河川、用水路といったように複数の画層が含まれていたりするのですが、これらを一気まとめてにON,OFFしたいときに有効です。

属性入力が同時にできる下水入力ツール2012年12月29日 11時32分29秒

年末お休み中ですが「これでもか!」という感じで作りました。

下水施設の入力作業なのですが、一昔前の入力システムやツールでは、属性を後から発生させたりして出力図に出してから「あ〜・・・もうちょっと右だったかな」とかやってる業者さんもまだ数知れずあるみたいでして、当社からすると何とムダな時間を浪費してるのか!とコスト削減について熱く語ってしまいそうになります。
という事で同時に全てをまかなえる、地味ですが次世代ツールを開発。


実際にはオペレータが画面を見ながら属性数値も入力していくので間違いなし!
マウスの動きに連動して属性数値がついてくる。

属性数値の発生位置レイアウトは、各市町村によってバラバラだったりしますので、ミリ単位で設定値ファイルで指定できるようにしました。
※せっかくなのでイラストレーターで詳細マニュアル化。これでどんな市町村のレイアウトでも死角なし!

通常、管渠の延長によって引出線タイプと基本形(引出線なし)とに分けるとは思うのですがとりあえず両方に対応。

これで最終成果がシェープ等でも細やかに対応可能になりました。例えば図形タイプがポイントで属性の座標などを要求する仕様等も数多く存在するようですので。
とりあえずGISシステムではまかないきれない小回りの効くものシリーズの作品になりました。引き続き更に改良を重ねます。

地籍の確定図ツール2012年12月20日 16時51分15秒

あまり見かけないタイプの図面寸法ですが、とりあえず作業上必要との事ですので開発作成しました。

※延長と角度(○部分)が書かれているが、度分秒で角度が表されている(何てこった)

とりあえず、度分秒を自動変換して入力できるものを作りました。
寸法正確、角度も正確。

ホワイトボードに書き出してあれこれ。
当社の社員の中に数学博士(?)がいますので一緒にロジック開発でやっとできました。(関係ないけどホワイトボードの左端にクッキーモンスターが見える)