5億点オーバーのLiDAR点群データを開いてみた2023年03月04日 21時59分33秒

数年前から最近にかけてやたらとレーザー計測のLiDAR点群データの話題が多く、私の利害関係者さんからも話題に上がってきだしたので、
GISマチルダで点群データを効率良く使えるように開発してみた。

他のGISシステムでは少ない点数なら問題ないが、実は大量の点群データは開くことができないというくらい、世間では大問題になっているらしい。

※GISマチルダで5億点超えの点群データを開いたところ。プロパティに"549240745"点と表示されているのがわかる。

そこで、当社の場合はいつもの「これでもか!をやってみることにした(またムキになってしまった・・・)

サンプルとして取り扱ったのはアメリカのメリーランド州の政府が無料公開されているのでそれらをダウンロードしてマージ機能を使って5億5千万点 (2.8GB)の点群データを作ってみた。

※3次元ビュー表示も問題なくできる。

さすがに数秒で開くというわけにはいかなかったが、ボクセルグリッドのロジックを使ったのでキビキビとストレスなく表示できます。


とりあえず成功したことのお知らせです。
今後の運用の拡張に期待してください。開発は今もずっと続いています!

最近のiPhone(Pro)だけでレーザー計測をしてみた。2021年11月01日 11時41分20秒

iPhoneのPro版にはレーザー計測機能(LiDAR)が搭載されているので、点群データを作ってみた。
お金は一切かけずに完全フリーでやることをテーマとしてみました。ちなみにスキャンアプリは"Scaniverse"というフリー版を採用。

※ちょっと散らかっててすいません。

モデルとなった場所は、とりあえずテスト的に当社のミーティングルームを望遠モードで撮影するとこんな感じ。パース(遠近感)が効きすぎているようにも見えるが説明用としては悪くない。

※実はiPhone上でもEdit機能で簡単なトリミング程度ならできる。

スキャン作業はiPhone片手に5分くらい画面を見ながら撮りたいところをサーっ写していく感じです。なんか未来を感じるなぁ。

GIS MatildaでiPhoneにて作成したLASファイル天井から眺めてみた。

スキャンしたファイルはLASにエクスポートしてそれをGIS Matildaにドラッグ&ドロップで取り込みできます。この状態まで完全なフリーで実現できます。
各点群の色情報はcolorフィールドに保存されるのでそれを参照するようにするとカラフルに表示されます。

※3次元CADのMicroStationに取り込んだところ。

細かい編集等が必要な場合は、GIS Matildaでは点群データを一般ベクトル等に出力可能なのでそれを3次元CAD等に取り込んで編集可能です。

※要らんもん(左側の壁とか天井とか)を削除したらこんな感じになりました。

ちなみに寸法とかも割と正確なので、iPhoneでレーザー計測用の撮影だけできたら、現地作業の手間を減らし、品質のための精度を高めることができる気がしてきました。

コストをあまりかけずに未来の技術革新のためのお助けができるよう、これからも日々研究を重ねて参ります。

3次元パフォーマンスを改良中です。2021年10月30日 17時45分40秒

最近はウェブ系も良くやってたのですが、ネイティブ系の方も少し改修していっています。この機会に何かご用命があれば是非お知らせください。

※どっかにあったフリーのアイアンマンの3次元サンプル

本日はレーザー計測、LiDARの点群データ(LASやLAZ)の表示パフォーマンスについて、改善策を考えてコードの見直をしておりました。私は小さいサンプル(せいぜい600万点くらいの点群しかない)しか持っていないのですが、もしどなたかもっとごっつくて大きいファイルサイズのサンプルがあれば提供してください。

3次元系も無視できない時代になってきたので。

進捗管理ツールと要素カウントツール2019年12月30日 13時29分39秒

毎年、色々とデータ整備と生産業務をご発注頂いているのですが、昨年度は進捗管理の方で少しトラブルがあり、お客様にご迷惑をおかけしたことがありました。
同じ失敗をしないように今年度は進捗管理を厳密に行うために透明性を有効にするツールの開発をいたしました。

※例えば赤枠で囲っている部分は100%を超えている(目標達成している)ことがわかる。指定分毎に自動更新も可能。(クリックで拡大)

内容としては、作業完了後に入力した件数をデータベースのテーブル(内部サーバー、外部サーバーの両方に対応可能)に書き込んでいくのですが、週間目標を設定して、その目標に対して何パーセント達成しているのかをリアルタイムに把握することができます。各種作業者はシンプルに記録していくだけで管理者にわかるようになっており、「誰がどのくらい入力している」というのも明確。

また、実際に作業データを件数を把握するときには、CADやGISなどのデフォルト機能で条件をしぼって計上していく・・・という手段を行っておりましたが、もっと簡単に素早くにシンプルに計上するツールも開発いたしました。

※このサンプルはMicroStationV7用ですが、今後は色々なものに対応予定。(クリックで拡大)

件数をデータベースに記録するためには、件数を数える必要があるのですが、作業者にとっても情報取得が面倒であっては困ります。
しかし、このツールを使えば、数千〜数万という図形要素数であっても0.5秒以内でカウントをはじき出します。
(余談ですが作業者の中には「入力は済んでいるんですが、進捗データとして入力はまだやっていない」とか言う奴がいますが、これを使えば変な言い訳はできなくなる)

さらなる進化を遂げるために作業中の透明性という部分でも満足していただけるように取り組んでいます。

GIS MobileMatildaのGPSテストしました。2019年01月13日 15時10分09秒

私は毎回iPadを購入するときにはWiFi版を選びますが、今回セルラー版を使う機会がありましたので、GPSの精度が良いと言われているのでテストしてみました。



データは国土地理院のサイトから大阪市内の地図をダウンロードしてシェープファイル化したものです。

ハードウェアとしてはiPad Pro 10.5インチ (セルラー版 SIMカード差し込みタイプ)のものです。
動画は、会社(都島区)の近くをお昼休みにトコトコと歩いて・・・・の30秒ほどのGPSテストの映像です。

このiPadのセルラー版はGPSで衛星から電波を受信していますが、データ通信としてネットワーク回線は一切使っていません。SIMカードもささっていません。

ただただ歩きのスピードと同じで、トコトコと現在地がリアルタイム更新されていっています。

まぁ少しズレているような気もするが許容範囲な感じがしました。 もしかしたら図形がズレているのかもしれない。

そういえば、私は白黒航空写真を挟んだ画板を首からぶら下げて、ロットリングペンを持ち、測量の現場作業で歩測(歩いて約何メートルか測る作業)してたときとがありました。
あれは嫌で仕方なかったけど、もし当時にこういうのがあれば最強のツールだったに違いない。もう今から約30年前の話ですが・・・。

と言うことで、現地調査やトラッキング等で実務に耐えうるレベルだと感じました。

(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨッシャ!


とりあえず、ご紹介。

デベロッパーキャンプに参加してきました2018年05月30日 18時41分24秒

エンバカデロのDelphi / C++Builderデベロッパーキャンプに参加してきました。
Delphi3.1からの使用歴20年の私にとっても中々濃い内容で時代に順応していっている印象を受けました。

※かなり勇気がいった一眼レフの対角魚眼で撮った写真。

私もまだまだ修行の身であります。

給管鳥(九官鳥)きゅうかんちょう2015年06月18日 20時07分47秒


やっとできました。


日本医師会が出した給付管理や介護報酬請求支援するソフトで、これらは主に訪問看護や介護のデータを管理するものですが、病院側からケアマネージャー事務所へ渡すための資料など、これまではとても手間がかかっておりました。
現在は日本医師会総合政策研究機構がVer7.0くらいまで出しております。

最近になって、ある病院からの依頼でこの給管鳥データベースにアクセスして自動で帳票を作って医療の事務業務を加速させたいという依頼があってしばらく開発を進めてきました。

中身なのですが、データベースのエンジンがなんとFireBird。
最初はふざけた名前のソフト名だと思っておりましたが、結構膨大な情報量です。


とりあえず、対応システムの開発が終了し、リアルタイムでアクセスできて、このような帳票レポートがサッとでるようになりました。
これまで100名分近くを一週間程かかってた事務系の作業が5分かからず終わります。
もしかしたら、画期的かもしれません。
病院とケアマネさんの間、心を結ぶシステムになることを祈っております。