暴動について改めて考えてみた2013年07月31日 08時19分39秒

もう中国国内に会社を設立して5年以上経ちまして色々な人たちにお世話になりました。
連日マスコミ等で騒がれているような印象良くない報道も沢山ありますが、あまりにもギャップがあり、私の身の回りの中国の人たちはとてもいい人ばかりなのでこの頃はこの国について書籍を含め、色々と聞いたり、勉強し始めています。それで過去の暴動事件について少し調べてみました。


1990年の話ですが、中国で初めて上海と私の会社のある深センに株式の取引所ができたとき、国中の投資家が何十万人と押し寄せて株価のレートが100まで押し上げられました。

株価が高くなると新規上場の割当をもらっただけでお金を稼ぐ事ができますので、どこの証券会社にも前夜から行列する程の自体が発生したらしい。

そこで、公平を求められて公認の購入申請書が10人に1人「当たる」ものが売りだされた。
これは当然整理券のような役割を果たす事になるけれども、1枚100元の整理券を10枚買って1枚当たっても何千元かの差分利益を稼ぐ事ができるものです。

この事を知った中国人は1枚100元の申請書がヤミのダフ屋で10倍の1000元で売られ、それでも利が出るという事でこれらは当然買い上げられる事にもなりました。


しかし更にこれを知った国のお役人の中でも欲の深い人がおり、申請書が売れればお金が貯まるポジションの人もある。そこで公認の購入申請書の中に枠外 (無効)なものを何百万枚横流ししてたらしい。結果としていわゆる空くじ(ハズレ)がまぎれる事になる。

行列しただけでお金が儲かると聞いて信じてた人たちは家族や友人からお金と身分証まで預かって申請書を手に入れようと、徹夜をしてまで並んでいた人たちが、国のお役人の不正を知った時は当然のように怒り狂ったらしい。建物を破壊したり車を焼いたり・・・。

尖閣を国が購入したとき当然それを取り巻く見えないマネームーブがあると考えたると、まるで前回の暴動を象徴するような事件だと感じました。
考えてみたら、お金がかかってなかったらあそこまで怒らないのかも。
ただ実際にはもっと複雑な事情があるのかも知れません。恐ろしや。